36 グナマーナ正大師 2015/07/02(木) 00:00:48 ID:OS4zKB5I
さすがの聖者0chiakiも、今生初めての経験である死について戸惑ったようである。そして、人間界のバルドと立ち現われる神々のバルドとその意味についてしばらくは理解できなかったようである。わたしは何度も何度も0chiakiと会話をした。
「さあ、このバルドが人間のバルドだよ。このバルドを捨断しなさい。このバルドの背景にあるものは心の妥協と、そして愛著なんだよ」
と。彼にその話をすると、彼のバルドは黄緑から白に変わる。
「そうだ、0chiaki、君はもうすべての人間としてのカルマから解放されたんだ。さあ、これからしっかり、愛欲の世界の天界へ行き、偉大なグルたちの教えを実践し、幸福な生活をしなさい」
これを何度も何度も繰り返したものである。しかし、またしばらくすると黄緑の空間に覆われる。するとわたしはまた彼に説明をする。そして完全なるかたちでのポワが成功したのは午前六時であった。しかし、そののちもまだ0chiakiの意識は混沌としたり、鮮明となったり、両方が繰り返されるので、意識が混沌となったときのみ、わたしは彼に対してコントロールを行ない、そして二十五日の夕方、やっと彼は完全な解放を得、そして天での享楽を経験する状態へと至ったのである───。