【タイトルたいとる】雑談★202【テキストてきすと】 (1000)

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497 グナマーナ正大師 2015/07/30(木) 19:19:12 ID:tC.P0uRo

【衝撃事件の核心】
5億円ネコババ弁護士の〝裏の顔〟 脳障害少女の家族も食い物に はぎ取られた「弱者の味方」の仮面
産経WEST 2015.7.30 11:00

弁護士による多額着服・詐取事件の構図。大阪弁護士会(左上)所属の弁護士、久保田昇被告による犯行は平成21年春から今春まで実に6年にも及んだ。
大阪地検特捜部が弁護士事務所を家宅捜索(下)、強制捜査に乗り出したことで「弱者の味方」の仮面がはぎ取られた
 5億円近い大金をネコババしたのは、基本的人権を擁護し、社会正義を実現することを使命とするはずの弁護士だった。
依頼人からの預かり金など計約4億9千万円を着服、詐取したとして、大阪地検特捜部は業務上横領や詐欺の罪で大阪弁護士会所属の弁護士、久保田昇被告(62)を起訴した。
一連の捜査で、交通事故で脳障害を負った10代の少女一家が受け取るはずだった示談金約5400万円まで着服する無慈悲ぶりも判明。
柔和な笑顔を浮かべた「弱者の味方」という〝仮面〟ははぎ取られた。横領などの不正が全国的に相次ぐ弁護士。業界はいまだ有効な対策を打ち出せておらず、国民の「不信」は拡大する一方だ。


「事務所移転で書類破棄」

 「ひとりでは重い荷物も二人三脚なら軽くすることができる」。事務所のホームページに柔和な笑顔で登場し、依頼を呼びかけていた久保田被告。
しかし、実際に手に入れたかったのは、依頼人の苦しみの解決でなく、「カネ」だった。

 大阪地検特捜部が今回立件した横領・詐欺事件の被害者は
(1)新潟市の建設会社
(2)大阪府岸和田市の建設会社
(3)大阪市内で幼稚園を運営する学校法人
(4)娘の交通事故の示談金請求業務を委任した女性。
犯行時期は平成21年春から今春まで、実に6年間にも及んでいた。

 不正発覚の発端は、新潟の会社の事件だった。
この会社が兵庫県内で施工した病院の建物の欠陥を巡って訴訟を起こされ、代理人を委任されたのが同社の大阪支店の顧問弁護士を務める久保田被告だった。
大阪高裁で23年9月に和解が成立したが、訴訟の過程で法務局に支払っていた供託金など約3億5千万円が返還されず、同社は久保田被告を相手取り、25年に大阪地裁に提訴したのだ。

 「去年、当事務所へ移転する際に終了した事件につきましてはかなりの書類を破棄、整理しました。今一度探しているところです」。
訴訟では久保田被告が会社側代理人の弁護士に宛て、苦しい「弁明」の手紙を送っていたことも明らかになった。

 結局、地裁は久保田被告が供託金などを着服したと判断。ほぼ請求全額の返還を命じる判決が26年8月までに確定した。


なりふり構わぬ金策

 直後の同年9月、久保田被告は返還命令に応じようとしたのか、なりふり構わぬ金策に走り出す。
標的となったのは、大阪市内の幼稚園を運営し、園に隣接する土地の購入を検討していた学校法人だった。

 法人から売買契約交渉を委任された久保田被告は、実際は一切交渉しないまま「売買が順調に進んでいる」と説明し、土地購入費名目で計2700万円を詐取したのだ。
法人には、売買の相手方弁護士の捺印(なついん)などがあるように見せかけた偽造報告書まで提出していた。

 売買契約が進めば、交渉をしていなかった事実が発覚するのは時間の問題だった。
あまりにずさんな犯行のように思えるが、捜査関係者は「それだけ切羽詰まっていたということではないか」とみる。