11 グナマーナ正大師 2015/09/06(日) 23:19:49 ID:LiNmQLdc
飯田和敏さんから一言
サムネとタイトルから「可愛らしくエロっぽく笑えるもの」のに注目していたのだけれど、まさかのこれ!毒にヤラレタ!
選考委員様からの総評
飯田和敏
は、はっぴゃくさんッ?
この3年間、文化庁メディア芸術祭という催事で審査委員をしている。
その場では応募されたすべての作品と向き合うことを信条としてきた。
ゲームの場合、”おもしろさ”がピンと来るまで必ずプレイする。
なので9月と10月はほぼこの作業に没頭することになる。
その前哨戦として気楽に挑んだ、はじめての「MMD杯本選」だったのだが、何もかもが予想を超えていた。
質も量もネタの重曹度も、何もかもがスゲェ……。どうしてこうなってる???
気を取りなおし、「選考」は気楽に行うべし、と、努めてリラックスし、適度な距離感を保ったまま、動画群をテキトーに再生しながら、流し気味に眺めていたが、『生まれる』はそれを許さなかった。刺さった。
「尊師」が主人公であることと(元ネタはニコニコ大百科(仮)で調べた)、グロテスクな内容がどれほどリンクしているのかを考察するのは気が重くなるので保留するが、『ヘルレイザー』を彷彿させるクリーチャーの魅力(合体もカッコイイよ)や、呆気なく世界が崩壊してしまう抜けの良さは『回路』とも通じる乾いた情感がありやはり魅力的だ。
完成度が高く、確たる作品性が存在するまっとうなホラー作品として、迷いなく「生まれる」を選ぶ。