【涼子P】森園祐一★9【座間ホン】 (1000)

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111 グナマーナ正大師 (sage) 2015/09/14(月) 10:20:32 ID:KW8Iy92c

http://www.geocities.jp/nantousei88/hayabusa/hayabusa1.html
小惑星探査衛星はやぶさ

著者・なん☆とうせい

この物語は一部ドキュメント形式ですが、
企業名以外は、個人名は偽名を使用しています。
もし問題があれば削除します。台詞の部分は想像で書いています。
尚、お分かりとは思いますが、この話に出てくる川越チーフマネージャーは、
そのまま川口チーフマネージャーの事です。堀江。水野。緒方なる人物は、
実際には存在しません。これは個人名は偽名を使用するという事で、勝手に
作り出した擬人像に過ぎない事をこの場で明記しておきます。

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 2006年1月23日未明…JAXA相模原コントロールセンターのサブモニターを、
いつもと同じように見つめている職員がいた。どうせ今日も何も来ないだろうと…
その職員の眼は、まるで宙に浮くかの要に、ただ惰性でモニターを見つめている
だけだった。ここ三ヶ月間の間、ずっと休みなくここの椅子に座り、来るはずもない
信号をひたすら待っていた。そう…ただひたすら…
『キュイ…キュキュキュ…』
 一瞬機械が壊れたのかと思ったが、よく耳を済ませて聴いてみたら…
「こ、これは…ビーコン信号…い、生きていたのか!?あいつはっ!」
『キュキュキュキュ…キュキュキュキュキュ…』
 職員の男は、設置されているパラボラアンテナを必死に左右に動かす。
間違いない…はやぶさだ。急なトラブルでイトカワからの離陸の後、機体の
液体燃料が漏れ、そのまま音信途絶していた衛星…
「生きている…まだ生きているんだ…まだ、終わっちゃいないんだっ!」