6 グナマーナ正大師 2015/09/20(日) 01:43:08 ID:9Y1ivdt.
愛宕C「電話を一旦切って」
ま「はい」(ここで配信を終了する)
愛宕A「……切ったな?」
ま「はい?」
愛宕B「ちょっとこっち来い」
三人の大人に凄まれ、僕は為すすべもなく近くの裏路地へ連れ込まれる。
愛宕B「なあ、こんなことしていいと思ってんのか?」
愛宕Bがまた僕を睨む。
ま「すいません……」
そうとしか言えない、正直今では本当に馬鹿なことをしたと思っている。
クラスで目立てない僕が人の注目を集められること、それが「けんま」だった。
愛宕A「でもまあ……このままじゃ、親には連絡しないとね」
比較的優しそうだった愛宕Aの口からその言葉が出た時、『これは犯罪なのだ』、僕の心にそのことが深く刻みつけられた。
ま「すいません……」
零れる。
ま「何でもしますから……親にだけは」
言葉が零れる。今更都合がいいことというのはわかっている。
が、こんなくだらないことで将来を潰してしまうのは、僕のような人間でも耐えられないことだった。
警察だって、こんなくだらないことにわざわざ時間をかけたくないだろう。
そう、考えていたのが甘かった。
僕は、とても運が悪かったのだ。