7 グナマーナ正大師 2015/09/20(日) 01:44:36 ID:r5SyIyes
愛宕C「『何でもします』……ねぇ」
愛宕Cが呟く。少しの違和感とともに、僕は愛宕Cが愛宕Bに視線をやっていることに気づいた。
愛宕B「……」
愛宕Bは相変わらず僕を睨んでいる。
だが。
その視線にはさっきと違ったような「感情」が込められているように感じた。
それはまるで品定めをするような……肉食獣が草食獣を観察する目に似ているようにも思えた。
獲物を、狩るために。
愛宕A「じゃあ……『いつもどおり』行きますか」
愛宕Aがそういうのを合図に、大人たちは僕を取り囲む。
具体的に言えば、さっきまでも取り囲まれてはいたのだが、その距離が近くなった。
ま「えっと……」
動揺を隠せないでいる。
この大人たちは、一体これから何をするつもりなのだろうか。
このシュチュエーション、想像できないことがないわけではない。
でも、違う。
僕は、オトコだ!
愛宕C「じゃあちょっと……」
愛宕Cが、僕の体に触れようと手を伸ばしてくる。
ま「……っ!」
すかさず振り払う。なんで。
なんで。なんで。
愛宕B「何でもするって言ったよなあ?」
なんで。なんで大人が。オッサンが。
なんでなんでなんで。
愛宕A「まあ、おとなしくしとりゃ乱暴にはせんが……」
なんで。僕は。
僕は僕は僕は。
僕は、なんてことを。