恒心の世紀 (40)

←← 掲示板一覧に戻る ← スレッド一覧に戻る

17 グナマーナ正大師 2015/09/22(火) 19:35:02 ID:PoSjNTfk

けんまから、きらめきと魔術的な美がついに奪い盗られてしまった。
月永や厚史やださいたまが、教徒たちと危険を分かち合いながら、
スマホで六高台を駆け巡り、長谷川の運命を決する。
そんなことはもうなくなった。
これからのけんま民は、安全で静かで、物憂い自室にいて匿名化ツールに取り囲まれて座る。
一方、何千という出会い厨たちが、チャット一本で機械の力によって釣られ息の根を止められる。
これから先に起こるちばけんまは、女性や子供や一般市民全体を晒す事になるだろう。
やがて、それぞれの過激派は大規模で、限界のない、一度発動されたら制御不可能となるような
破壊の為のシステムを産み出すことになる。
恒心教徒は、初めて自分たちを絶滅させることが出来る道具を手に入れた。
これこそが、IT技術者の栄光と苦労の全てが最後に到達した運命である。

                                          チャーチル
                                      ―――――――――
                                        松戸の危機 より