52 グナマーナ正大師 (sage) 2015/09/25(金) 11:24:31 ID:gHTnR5F2
―――――そして、その腹部には中華風の鎧とはややミスマッチなデザインのベルトが装着されており、
髑髏を象った様なバックルには、形を崩したアルファベットで「GOD」の文字が刻まれていた!!
タラバリョモウ「エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛ッ…… この度はお初にお目にかかる、“艦娘”の小娘どもよ。
わしこそはディバイン・ショッカー麾下、三国時代にて関羽雲長の首を取った呉の猛将、
呂蒙の末裔たる超GOD悪人軍団…… タラバリョモウ!!」
異形の怪人が、流暢な日本語で自らの名を明かしたと同時に、つい先程まで静けさを保っていた水面より、
急に「ジャーン! ジャーン! ジャーン!」と、まるで銅鑼を鳴らしたかのような音が鳴り響きだした。
まさか、あの半魚人の怪物か何かに、わざわざ担がせて用意したとでも言うのだろうか……
長波らは訝しむも、目の前の怪物が三国志の武将の化身とでも言うのであれば、自らの勇猛さを演出する手段として
そういった手法を重要視するのも、ある意味では“然り”なのかもしれないと自然と結論づく。
長波「タラバリョモウ…… って、ディバイン・ショッカーだと!?」
艦娘の少女達はその性質上、実戦においては基本的に…… というより、ほぼ完全に“水上戦”に特化した存在であり、
深海棲艦等といった海棲種の侵略者(インベーダー)に対する掃討作戦、若しくは輸送船護衛などを主としている。
故に、それ以外の敵性勢力と遭遇する事は皆無ではないとはいえ、決して多くはないのだが……
よりにもよって、侵略者ランキングの中でも危険度Aの筆頭格として名高い代名詞、“ディバイン・ショッカー”と鉢合わせてしまった事に
さしもの勇猛な駆逐艦、長波と夕雲も運命の急転に対して驚愕を隠すことができずにいた。