53 グナマーナ正大師 (sage) 2015/09/25(金) 11:25:28 ID:gHTnR5F2
彼女達が在籍している鎮守府内においてもTVの電波は繋がっており、また一部の者を除いて非番時以外の使用が
制限されているとはいえ、携帯電話やスマートフォン等の類を私的に所持している艦娘は少なくはない。
故に、地球圏を荒らしまわるテロ勢力の代表格、ディバイン・ショッカーが引き起こす惨事などに纏わる話題、
それに対抗する勢力などに関する情報についても、上辺だけが大抵とはいえ彼女らもある程度は理解していた。
また、長波らがかつて肩を並べて海を駆けた戦友の中にも、両親がディバイン・ショッカー傘下の怪人に惨殺されてしまい、
頼れる身よりも無かったが故、日銭を得る為に適性のあった艦娘の道を選んだと語ってくれた娘がいた憶えがあった。
彼女はそれから程なくして、輸送船を守る中での激戦で海の藻屑となり、今は鎮守府裏に墓標のみが遺されるのみだが……
タラバリョモウ「ゲゲゲッ、その通り…… ディバイン・ショッカーの栄光ある未来を担う“新世代(ニュージェネレーション)”にして、
ゆくゆくはGOD機関、ひいてはショッカー正規軍の邪将の座に就くであろう、このわしタラバリョモウの名……
鉄底海峡の残骸になる前に、しかと憶えておくが良い!! ゴボゴボッ、ゴボッ!!」
長波「げぇっ!」
そう言うと同時に、タラバリョモウはその口元より、粘液状の泡立ったゲルを吐き出すと、長波らに向かって噴射する。
咄嗟の判断で転がるような姿勢で不意打ちを避けた彼女らであったが、対象を見失った液体はそのまま後方……
甲板上に括り付けられていた船員の一人に、頭上から浴びせられる格好で降りかかる事となった。
船員「唖(ア)唖(ァ)唖(ア)唖(ア)、‥(マーマ)――――!!」
タラバリョモウが口から放った泡状ゲルの正体は、どうやら強力な硫酸系の溶解液だったようだ……
まともに全身に浴びてしまった密漁者は、哀れ身体中から煙を上げながら、その皮膚が泥人形の如く崩れ落ち、
数秒も経たない内に、砕け散った白骨とそれにこびり付いた衣服の残骸だけが、僅かに視認できる残骸へと成り果ててしまった。
幸運にも溶解攻撃を浴びずに済んだ他の船員達は、自分達のすぐ傍で行われた惨劇を目の当たりにして絶叫、失禁してしまう。
船員「唖(ア)…… 唖(ア)唖(ア)唖(ア)」