154 グナマーナ正大師 2015/10/12(月) 17:35:33 ID:he9nHQY.
これはわたしがオウム真理教に出家して初めて目の当たりにした尊師の超越神力のエピソードです。
そのころ尊師は千葉県船橋市に住居を構えていらっしゃいましたが、富士山総本部道場の方に寝泊まりされて、弟子たちを成就に導くために修行の指導に当たったりイニシエーションなどをされたりしていました。
そこで、船橋から富士の方に本格的に移る話が出て、引っ越しをされることになったのです。
そのときわたしは、引っ越しの手伝いのために多くの仲間たちと船橋の家に向かいました。そして、十六、七時間をかけて、尊師のご自宅の家財道具などを丁寧に梱包してトラックに載せて、富士まで運ぶ手配をしたのでした。
しかし、そこで問題が生じました。
その家にはいろんな家財道具がそろっていましたが、なにぶん普通の一軒家ですから玄関が狭い。
そのため大きな荷物を持ち出すのが困難で、ドアの蝶番のネジ止めを全部外して、ドアをいったん完全に外した形で、中のものをすべて持ち出していたのです。
夜も遅く、雨も降り始めていたので、作業は急いで行なわれましたが、すべてを終えて清掃などの最後の仕上げの段階にかかったとき、いくら探してもドアの蝶番が見つからなかったのです。
担当した人間が、四、五人で探したのですが、かなりの時間をかけて探しても、どうしても見つかりませんでした。
そうこうしているうちに、いよいよ尊師ご自身が家から出られて、富士の方に一斉に向かうことになりました。そこで困り果てた担当者が、
「どうしても入り口のドアの蝶番が見つからないんです。いろいろ探したのですが……」
と相談しました。すると尊師は、本当にさり気ない言い方で、
「ああ、それは下駄箱の中に入ってるんじゃないか」とおっしゃいました。
ところが、その下駄箱はすでにわたしたちが何度もチェックしていた場所です。どういう物が入っているのかわかっていましたし、わたし自身もその下駄箱をくまなく調べていたので、正直言って尊師にそうは言われても、
「あれだけ探したのに……。下駄箱にはないはずなのに……」という心境でした。
しかし、周りの方々の
「尊師の言っていることは間違いないから、絶対探したら出てくる」
というアドバイスがあって、もう一度その下駄箱の中を探してみました。しかし、いくら探しても見つかりません。
ところが、「やっぱりない。どうしたらいいんだろう」と思いながら、蓋を一枚ポコッと開けると、なんと中から蝶番がザーッと出てきたのでした。
この瞬間、わたしは、
「尊師の言われることは絶対に間違いがないんだ」と強く思いました。
尊師ご自身は、当初から奥の方で引っ越しの支度をされていたわけですから、玄関口で起こっていることなどまったくわからないはずです。にもかかわらずすべてお見通しで、さり気ない一言で当ててしまわれるのですから、このときはその超越神力のすごさに本当に感銘を受けました。