2 エッジ上の名無し 2023/09/24(日) 13:26:05 ID:TQCuyNF1
──谷繁さんの言葉になると、説得力がありますね。キャッチングは、「止める」という意識ですか?
谷繁 「止める」もそうですし、「受ける」ですね。「ボールを捕る」のがキャッチャーの仕事ですが、自分からヒジを伸ばして、わざわざ捕りにいく必要はまったくありません。どんな球であっても、必ず自分のところにボールはくる。だから、投球のラインにミットを置いて待っていれば、おのずとミットに入ります。
──話だけ聞いていると、とてもシンプルですね。実践するのは当然、難しいのでしょうけど。
谷繁 ボールを捕りにいこうとすると、どうしても余計な力が入ってしまいます。力が入るから、ポロッとやってしまう。どれだけ力を抜いて、ボールを待っていられるか。力を抜いた状態でミットにボールが入れば、ボールの衝撃によってミットは勝手に締まってくれます。7〜8割ぐらいの力で、「ポン」と受ければいいんです。
──ヒジを伸ばして、体の前で「パチン!」と捕りにいくキャッチャーもいますが、メリットは何もないですか?
谷繁 まったく意味がないですね。どこにもつながっていかないですから。たとえば、前で捕ろうとすると、バットに叩かれる可能性がひとつ。もうひとつは、送球を考えたときに、わざわざ前で捕ってから自分の体の近くに持ってくる時間と、ボールが向こうから進んでくる時間を比べたら、ボールのほうが速いわけです。コンマ何秒の差かもしれませんが、それが盗塁のアウト、セーフにつながっていきます。例外があるとすれば、ショートバウンドに対して、手を伸ばして捕りにいくときだけですね。