唐澤貴洋でリレー小説 (722)

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551 無名弁護士 2017/08/18(金) 21:22:19.53 ID:ArGVGEO50

彼はあらゆる並行世界で藤原太一を轢殺してきた存在であった。
ある時は15世紀ルネサンス期イタリアで、ある時は32世紀遥か彼方の宇宙移民街で藤原太一を葬った。
その姿は血と錆で赤黒く、正面はヘッドライトの熱で溶鉱炉のように火花を散らし周囲を焼いていた。
残る藤原太一はあと一人。プリウス君の旅ももうすぐ終わる。プリウス君は獰猛に笑っていた。