ゴロゴロウ綜合★3 (1001)

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909 無名弁護士 2017/12/05(火) 18:20:43.67 ID:1EL8UUqR0

本拠地、ニコニコ動画で迎えたMMD杯
動画投稿数が大量激減、自分の動画も勢いを見せず惨敗だった
ニコニコに響くファンのため息、どこからか聞こえる「MMD杯も終わりやね」の声
無言で帰り始める原住民達の中、MMD杯運営代表ゴロゴロウは独り家で泣いていた
MMD杯で手にした栄冠、喜び、感動、そして何より信頼できる参加者達・・・
それを今のMMD杯で得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうすりゃいいんだ・・・」ゴロゴロウは悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、ゴロゴロウははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たい床の感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、告知動画作らなきゃな」ゴロゴロウは苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、ゴロゴロウはふと気付いた

「あれ・・・?動画がある・・・?」
パソコンを覗いてみたゴロゴロウが目にしたのは、ランキング欄を埋めつくさんばかりのMMD杯動画だった
千切れそうなほどにコメントが流れ、地鳴りのようにMMD動画の音楽が響いていた
どういうことか分からずに呆然とするゴロゴロウの背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「ゴロさん、告知動画制作だ、早く行くぞ」声の方に振り返ったゴロゴロウは目を疑った
「さ・・・小夜さん?」  「なんだゴロ、居眠りでもしてたのか?」
「み・・・三河屋工房?」  「なんだゴロ、かってにビームマンPを引退させやがって」
「Jupiterさん・・・」  ゴロゴロウは半分パニックになりながらスコアボードを見上げた
1番:Jupiter 2番:アンティキティラ 3番:ワルプルギスの小夜 4番:vivi 5番:三河屋工房 6番:ゴロゴロウ 7番:まかろん 8番:ビームマンP 9番:御神楽稲荷
暫時、唖然としていたゴロゴロウだったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「勝てる・・・勝てるんだ!」
涼子Pからありがたい言葉を受け取り、杯運営へ全力疾走するゴロゴロウ、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・

翌日、自宅で冷たくなっているゴロゴロウが発見され、小関直哉と森園祐一は東京湾で静かに息を引き取った