531 無名弁護士 2017/10/23(月) 15:01:40.93 ID:uoB2xFEA0
アーチャリーの道半ばでの自伝です。
この書籍は松本麗華さんが彼女自身のために書いた書籍である性格があるため、
★が何点かという評価が問題になる書籍ではないと思いますので、中立的に★3にしておきました。
犯罪としてのオウム事件に関してはアーチャリーがなにか知っているわけもなくだと思いますが、
父親としての麻原がどういった人物だったのかが、わかりますし、
また、オウム事件後の松本麗華さんがどういった人生を歩んだかの一端がわかります。
麻原彰晃の娘として生まれ育ち、生きていくということは大変なことだと思います。
同情を禁じえません。
その中で、苦しみながら生きてきた、そして、今も生きている。
文章力としては稚拙な面もありましたし、
他の兄弟姉妹や母親との関係、アレフやひかりの輪との関係では松本麗華さんの側からの主張ですので、
他方当事者が何を語るかの問題があり、事実関係がわからない点もありますので、
その点は評価不可能ですが、
麻原彰晃の娘として生き続けることは、自分がその立場であったらと考えると同情を禁じえませんし、
その業を背負わされた彼女のオウム後の苦悩の人生を知ることができる書籍でありました。