198 動物園 2018/08/04(土) 20:34:43.06 ID:AwLO1Zy60
父の語った内容は到底信じられるようなことではなく、ただ黙っているしかありませんでした。
そうしてしばらく黙っていると一つの考えが浮かびました。
厚史はちゃんと育った。ならば他の生物はどうだろうか?世界中には絶滅が危惧される生物が多数存在する。
そこに子宮という名のゆりかごがあれば多くの生物が救われるのではないだろうか?
当職は自分の考えを父に話すと父も自分の考えに賛同してくれました。
当職たちは夜になるのを待って動物園に出かけました。
まず父と同じネコ科の動物であるホワイトライオンと交尾をさせました。
驚くことにホワイトライオンのオスは父をメスと認識して交尾を開始しました。
父も父で体重数百kgはあるライオンと交わってもなんでもないかのように受け止めていました。
しばらくすると父のお腹は話の通りポッコリと膨らんで肛門から1匹のライオンを出産しました。
他にも希少な動物はいる、がんばってお父さんと言うと父は産後の体に鞭を打って今度はゴリラと交尾を始めました。
一晩のうちに10種ほど動物を出産するとさすがの父も疲れたようでぐったりしながら車を運転していました。
しばらくすると動物園で謎のベビーラッシュが起こっているとニュースになりました。
動物園の職員は不思議な出来事ですがきっとコウノトリ運んできたんでしょうと笑顔で答えていました。
こうして父がすべての生物の子宮となることでさまざまな動物は絶滅を免れ、日本は動物のコウノトリの国と呼ばれるようになりました。
めでたしめでたし。