352 無名弁護士 (sage) 2018/12/22(土) 01:52:07.50 ID:RrpIT9ej0
トントン、ガチャン
病芋「お兄ちゃんまだ起きてる?」
唐澤「●はい。」
病芋「ごめんね。こんな時間に今日のこと謝っておこうと思って
どうしても外せない用事があったっから、お兄ちゃんに美味しいご飯を作ってあげられなくて本当にごめんね」
唐澤「しっかり罪を認識しなさい。」
病芋「ううん気にするよ。だってお兄ちゃんいつも私の晩ごはん楽しみにしてくれたんだもん
作り置きも考えたんだけど、お兄ちゃんにはやっぱり作りたてのお料理食べてもらいたかったから
でも大丈夫。明日からはちゃんと作るからね」
唐澤「五反田が誇る庶民の味方」
病芋「別にっお兄ちゃんのこと嫌いになったとかそういうわけじゃないよ。本当だよ!
どっちかっていうとウフフフフッううん、何でもない何も言ってないよ。本当に何でもないから
あ、そうだ!お昼のお弁当どうだった?いつもと味付けを変えてみたんだけど。」
唐澤「何を食べてもおいしい。焼酎の種類が豊富。」
病芋「そっか…よかった。口に合わなかったらどうしようっと思ってたんだけど、これでひと安心ね」
唐澤「すべての人との出会いに感謝。」
病芋「―――もうっそんなの気にしなくていいよ。家族なんだから…ね?」
唐澤「弟を青春時代に失ったことが全ての基点だった。」
病芋「料理とか洗濯とか私のとりえってそれくらいしかないし。それにお兄ちゃんはいつも私のお料理を美味しそうに食べてくれるんだもの私だってがんばっちゃうよ」
唐澤「こちらこそありがとうございました。お話をしてたらあっという間に時間が経ってしまいました」
病芋「ところでお兄ちゃんさっき洗濯しようとして見つけたんだけど、このハンカチ…お兄ちゃんのじゃないよね?誰の?」
唐澤「ひろゆきさんお答えください。」
病芋「あー!分かった!綾瀬さんのハンカチでしょ。匂いでわかるもん。それでお兄ちゃんがなんで持ってるの?」
唐澤「その一名が行った殺害予告が全ての始まりでした。」
病芋「ええっ!?お兄ちゃん怪我したの?そのときに借りたって―――怪我は大丈夫なの?」
唐澤「当職に対し殺害予告を行い、脅迫罪に該当する行為を行った二名に対し、警察より検察庁へ送検されました。」
病芋「うん。うん。うん。うん。そっかぁ大したことなくてよかった
(あのハンカチに付いてた血。お兄ちゃんのだったんだ。ちょっともったいないことしたな。こんなことなら血の付いた部分だけ切り取ってから片づければよかった)」
唐澤「私は100万回以上殺害予告をされている」
病芋「あ!ううん何でもないよ。ただのひとりごとだから」
病芋「そういえば最近お兄ちゃん帰りが遅いよね。」
唐澤「八木圭一先生の「一千兆円の身代金」(宝島社)をいただき、拝読しました。日本のいま我々が直面している問題について、真っ正面から描いており、身が震える。」
病芋「―――図書室で勉強?あー、あのおとなしそうなクラスメートの人でしょ?知ってる。でもあの人っておとなしいっていうより暗いよね。あんな人と話してたらお兄ちゃんまで暗い性格になっちゃうよ?」
唐澤「まず女性はいないんですね。」
病芋「お兄ちゃん…昔は私の話ちゃんと聞いてくれてたのに…最近はあまり聞いてくれないよね。
…それに私とも遊んでくれなくなったし…学校に行くのも綾瀬さんと一緒に行こうっていうし…あんな人!!!!どうせお兄ちゃんのことに何もわかってないんだから!!!!」