デリュケースレinエビケー (398)

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52 無名弁護士 2018/06/20(水) 21:49:56.18 ID:CPx+r8Hl0

220 :無名弁護士:2018/06/20(水) 00:39:54.35 ID:1kPUQiLZ0
唐澤貴洋くん係

それは僕が事務所に入所するときに会計士の唐澤洋から説明を受けた時のことだ。
唐澤貴洋くん係とは。
「まあなに、そんなに難しい事じゃないから。それに初日から君に任せるようなことはしないよ」
と説明していたが一体どういうことだろうか?
唐澤貴洋とは同じ事務所に所属している唐澤貴洋のことだ。しかしなぜ唐澤貴洋くん係などと変な名前の係があるのだろうか?その疑問は翌日すぐに解決した。

朝、事務所に入るとそこには事務員の渡邊恵美と僕が尊敬する会計士の唐澤洋が居た。
唐澤洋は僕に近づくと挨拶をしてきた。
「おはよう山岡君、まだ来たばかりで勝手がわからないだろうからあまり気を張らないでのんびりやってほしい」
「ありがとうございます、精いっぱい頑張ります」
僕はとてもうれしくなった。たとえ社交辞令であっても尊敬する人から声をかけてもらえるだけで精一杯やろうという気になれる。
僕は自分の机に座るとすぐに仕事にとりかかったが一向に唐澤貴洋は現れない。
時間が昼になろうとする頃、ようやく唐澤貴洋が現れた。
「山岡君、おはよう。悪いけどお昼ご飯とオランジーナを買ってきてほしい」
「あ、はい。いいですよ、買ってきます」
家で食べてくるなり途中のコンビニで買ってくればいいのになぜわざわざ僕に頼むのだろうか?
しかし唐澤洋さんの事務所を間借りさせてもらってる以上息子の唐澤貴洋にも多少は気を使うべきだと思い僕はコンビニへ向かった。

事務所に戻りドアを開けた瞬間、ものすごい絶叫が事務所に、いやビル全体に響き渡る。
「あああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!(ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!! )」
あまりの爆音に僕は尻もちをついて固まっていたがしばらくすると凄まじい異臭が鼻をついた。
これは何事だと思い奥へ進むと床いっぱいに糞尿がぶちまけられていた。
僕は血の気が引く思いをした。唐澤貴洋くん係・・・・・・つまりそういうことなんだろう。
「お帰り山岡君、や、なに、いつものことだ。このぐらいならまだ我々でも処理ができる」
そういうと渡邊恵美と共にテキパキとぶちめけられた糞尿を片付けていく。
あまりの出来事に僕は事務所を出て表札を確認するが間違いなく「法律事務所クロス 公認会計士唐澤洋事務所」とある。間違いなく介護施設や障碍者施設ではない。