【驚愕】教育業界の闇……それでも聖職者か! (41)

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23 無名弁護士 2018/11/26(月) 21:39:12.88 ID:sMWaYG3d0

https://archive.is/1TzZH
フェイスブックで「早く続きが読みたい!!」というリクエストが、素敵な女性(仮名)からあったので綴ります。

忘れもしない1997年11月の最後の土曜日、早朝6:00頃のニュースでそれは報じられた。
「山一證券(仮名)の自主廃業」である。
前日の金曜日も普段と変わりなく勤務し、爆睡状態の中、市村幸子(仮名)が私を起こした。
ニュースを見ると、何やら「山一證券(仮名)」の事らしい。
そして聞きなれぬ「自主廃業」という言葉。
「一体、何が起こったんだ?」
寝ぼけ眼でまだ頭がはっきりしていない中、一体、何が起こったのかわからない。
少なくとも「廃業」という言葉から、山一證券(仮名)がとんでもないことになっていることはわかった。
そして、各チャンネルをみると、どこもこぞってこの件を報じていた。
「自主廃業」??
山一證券(仮名)が「自主的に廃業する」⇒「廃業」なのだから「事業そのもの」を「廃する」⇒「倒産と何が違う?」「雇用はどうなる?」
そんな考えが頭をぐるぐると周っていた。
そして、その時は、なんと私が練馬区関町(仮称)に新築マンション(仮名)を購入し、丁度一週間前に引越ししてきたばかりのことであった。
ベッドの周りには、まだ整理されていない段ボールがある中での、突然の報道であった。

報道を見始め、5分程した後に、直属の上司から電話がかかってくる。
「高橋(仮名)!見ているか?」「山一(仮名)が自主廃業だ!」
「部長!自主廃業って、どういうことなんですか?本社から何かアナウンスがあったんですか?」
「俺にもわからん。とにかく、自主廃業らしい。」

確かこんな会話をしていた。
結局のところ、何が起こっているのかもわからないまま、部長は「支店長(仮名)と連絡を取ってまた連絡する。」とのことだった。
そのくらい、会社が事実上の倒産になっても、その予兆すらわからない状況なのだ。
その後、昼ごろ、漸く、部長から連絡があった。
詳細を聞くと、各支店長(仮名)にも本社からは何のアナウンスもなく、情報収集もできない状況だったらしい。
そして、支店長(仮名)の指示で、とりあえず翌日の日曜日に、課長代理職(仮名)以上の管理職に招集がかかった。
管理職以外は自宅待機。

翌日の日曜、管理職(仮名)は支店長室に集まる。
この段階でも何が起こっているのかは、支店長も完全に把握していない。
本社自体が機能障害を起こし、どこの誰に何を聞けばいいのかもわからないくらい混乱していたようだ。
いろいろな憶測情報がまことしやかにもたらされる中、その支店長は付和雷同せず、冷静に考えていた。
今思うと、この支店長は冷静沈着で、心あたたまる人物であった。

自分たちの身の上がどうなるかもわからず、給料ももらえるのかもわからない状況の中、間違いなく起こることは、翌日の月曜日は、本店・各支店へ顧客が殺到し、「取り付け騒動」が起こるということである。
何がどうなっているかもわからない中、その支店長は、「とにかく、明日の顧客対応に万全を期す」よう指示した。
中間管理職である私も不安の中、やらなければならないことを明確に指示してくれたその支店長がいたからこそ、それ以上の動揺もすることもなく、また部下に対しても、冷静に解る範囲でことの内容を説明することになった。
日曜日は朝8:00に支店長室に集合したが、ことの真相は依然わからないまま、夕方、5時に散会した。
そして、その時すでに、シャッターの降りた支店入口に数十名が並んでいたのにはびっくりした。
金融の取り付け騒動は、1928年の米国(仮名)のブラックマンデーでおこったのだが、それをその時、現実のものとしてまさに目撃したわけだ。