66 無名弁護士 (sage) 2018/09/06(木) 23:50:27.36 ID:/eZKOeA50
・ファンタズマビーイング
かつてこの司法界を支配していた巨大な権力機構には
驚異的な弁護能力を持った天才が存在し彼らは常人には論破することすら不可能な
特殊な論理を操り世界の司法界のパワーゲームの中心的存在となっていた。
だが一方で彼らはその強大な個の力によって
権力機構によるコントロールを逸脱した際のリスクを危険視される存在でもあり
その何人かは実際に権力者の支配下から逸脱し
世界に甚大なるダメージを及ぼす騒乱の源となった。
権力機構は天才弁護士の持つ強大な個の力を完全にコントロールするべく
「管理可能な天才弁護士を人工的に生み出し量産する」という計画を立案した。
この計画は「先天的に優れた弁護士適性を持つ人間」の存在を前提としており
その能力の人工的な再現と安全な量産
そして完全なコントロールの実現を目的としていた。
この計画においてはいくつかのプロジェクトが実行されており
血統的に優れた人間を機械的・薬学的に強化する「ATSUSHI」もその計画の一部であった。
そして「ATSUSHI」計画をアップデートしたのが「TKHR」計画である。
「TKHR」計画は遺伝子調整と、クローニングによって
管理可能な天才弁護士を量産する「カルティベイター」という2つの計画を組み合わせ立案された
「ファンタズマ・ビーイング」
という計画によって産み出された
「弁護士の意識を電子化してインタネットに組み込んだ物」
であり、肉体を持った弁護士ではない。
電子化される際のベースには
かつての有能会計士のクローン、その中でも優良な個体が使用された。
電子化の後に好戦的な性格への思考パターンの矯正が施されており
元の人格が完全に保存されているとは言い難い状態になっている。