【唐澤貴洋殺す】雑談★124【news every.】【鼻く尊師】【八雲法律事務所】【杉本賢太】 (1001)

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310 無名弁護士 2018/10/14(日) 00:50:23.73 ID:6lhoYABR0

本拠地、東京地裁で迎えた裁判
弁護士唐澤が大量失点、弁論も勢いを見せず惨敗だった
事務所に響く唐澤のため息、どこからか聞こえる「だから二人に逃げられたんだよ」の声
無言で帰り始める事務員達の中、クロスの弁護士唐澤は独り事務所で泣いていた
事務所設立時に手にした栄冠、喜び、感動、そして何より信頼できるチームメイト・・・
それを今の法律事務所クロスで得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうすりゃいいんだ・・・」唐澤は悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、唐澤ははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、誰もいない事務所の感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、帰ってテレビ出演の打ち合わせをしなくちゃな」唐澤は苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、唐澤はふと気付いた

「あれ・・・?山岡がいる・・・?」
事務所から飛び出した唐澤が目にしたのは、事務所外まで埋めつくさんばかりの山岡だった
千切れそうなほどに腕をふるい、地鳴りのようにパソコンの操作音が響いていた
どういうことか分からずに呆然とする唐澤の背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「からさん、次の案件です、早くやりましょう」声の方に振り返った内川は目を疑った
「す・・・山本?」  「なんだ貴洋、居眠りでもしてたのか?」
「こ・・・唐澤洋?」  「なんだ兄さん、かってに僕を殺しやがって」
「厚史・・・」  唐澤は半分パニックになりながら事務所名簿を見上げた
代表:山岡裕明 弁護士:唐澤貴洋弁護士 弁護士:山本祥平 事務員:渡辺恵美 顧問:唐澤洋
暫時、唖然としていた唐澤だったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「勝てる・・・勝てるんだ!」
渡辺から訴状を受け取り、裁判所へ全力疾走する唐澤、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・

翌日、事務所で冷たくなっている唐澤が発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った