792 無名弁護士 2018/10/21(日) 18:15:31.49 ID:hL+XRi720
季節は冬、肌寒さを感じ出す時期である。
街中で一人の弁護士が道端であたふたと道行く人に声をかける。
「と、当職はいかがナリかー。当職はいかがナリかー」
それに興味を持った男が足を止める。
「ほう、君は一体何ができるのかね」
「当職は弁護士ナリ、弁護ならお手のものナリよ」
男は鼻で笑うと、
「アホかお前は」
と冷たく言い放った。
そしてやれやれと言った様子で立ち去った。
「・・・当職は弁護士ナリ。」
弁護以外に出来る事、考えてみると何もない。
後日、路地で物凄い小太りのデブの凍死体が発見された。
遺体には涙の跡が凍りついていたという。