117 無名弁護士 (sage) 2018/12/15(土) 03:41:28.62 ID:wlzlq+yV0
今回、私が本書で伝えたいのは、人々の生活に必要不可欠になったインターネットは、
使い方次第で恐ろしい道具にもなるということである。
これから紹介する私に起こった出来事は、決して他人事ではなく、誰でも当事者=被害者になる可能性があるということ。
人知の結集であるインターネット技術が進歩した現実世界に、それを利用する人々のリテラシー、
そして、人々を守るべき法律が追いついていないこと。こうした状況に警鐘を鳴らしたいのだ。
残念ながら、現行の法律では、インターネットによって被害を受けた人たちの権利を守り切ることができない。
インターネットがこれだけ人々の生活に密着する前にできた法律であるため、本書で起こったような事態は
想定されていなかったのだ。
しかし、私は弁護士を生業としているので、いち法律家として、現実に見合った法律をつくりたいとも思っている。
法律をつくるのは一朝一夕にはいかない。
10年単位の年月がかかる大仕事でもある。その間にも、インターネットを利用した悪意により、
誰かが傷つけられ、誰かが被害に遭っている。被害者は刻一刻と増え続け、追い込まれている。
本書がそうした現実を改善する一助となればという思いから、筆をとった。私の身に起こったこと、
その経緯、今後の課題などをわかりやすくお伝えして、そうした事態に陥らないための道しるべとなれば幸いである。