【危篤教開祖】高橋嘉之★67【おーにっちゃんコラボ】 (1001)

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111 無名弁護士 (sage) 2019/02/03(日) 18:25:11.23 ID:eJTKWSPl0

主人公の高橋嘉之は、ある時は証券会社の営業マンとなり、ある時は日立製作所の不良問題社員となり、
その他、リソー教育の研修中に脱走、なんちゃって起業、お受験掲示板でのステマと誹謗中傷 …
と100万回生まれかわっては、様々な飼い主のもとで死んでゆく。

その時、当の高橋嘉之はひどく悲しんでいたが、100万人の飼い主は高橋嘉之の死にはまったく悲しまなかった。
100万人の飼い主は、主人公高橋嘉之のことが大嫌いだったのだ。

ある時、主人公の高橋嘉之は誰の高橋嘉之でもない野良無職中高年ニート高橋嘉之となっていた。
「自分だけの事が好き」な主人公の高橋嘉之は、100万回生きたことを自慢し、
周囲のオスたちも何とか友達や恋人になろうと、プレゼントを持ってきたりして周囲に寄ってくる。

しかし、唯一自分に関心を示さなかった一匹の大橋清猫の興味をなんとか引こうとするうちに、
いつのまにか主人公の高橋嘉之は、大橋清猫と一緒にいたいと思うようになる。
そして、大橋清猫にプロポーズをするのであった。
大橋清猫は主人公の高橋嘉之の思いを受け入れた。

そして時がたつと、大橋清猫はたくさん子供を産み、年老いてゆき、
やがて高橋嘉之の隣で静かに動かなくなっていた。
そこで高橋嘉之は初めて悲しんだ。
朝になっても昼になっても夕方になっても夜になっても、高橋嘉之は100万回も泣き続け、ある日のお昼に高橋嘉之は泣き止んだ。

そして高橋嘉之も、とうとう大橋清猫の隣で静かに動かなくなり、決して生き返らなかった。