SCP路線保管庫 (298)

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64 - 恒心綜合大学附属高等学校よりお知らせですを (sage) 2015/05/29(金) 20:18:48 ID:z.dHgfCY0

SCP-001 唐澤博士の提言 燃え盛る炎
Object Class:Jupiter

取扱方:SCP-001はミーム型SCPです。現在、収容のための取り組みがなされています。

説明:SCP-001はインターネットで発生したミームです。仮想的な実体を持っており、サイトを飲み込み、そのミームの一部にします。
SCP-001は今まで以下のものを飲み込みました。
・巨大掲示板群「?????」
・???カード制作サイト「????」
・自動作曲サイト「????」
・女子高生向けSNSサイト「?????」
・動画制作に関するコンテスト「???杯」

補遺1:セキュリティクリアランスレベル5が必要です。
…認証しました

あなたは、恐らくここに来れたということは、財団の秘密を知りたいのだね?はい。当職が教えてやるナリ。
はじめは小さな火だった。今に比べてみれば、小さな、小さな火だった。その火すら嫌な男がいてな、当職のもとに来たんだ。
当職はパカ弁をやっていた。IP開示をして、相手をビビらせる。そんな仕事だった。当職はいつものように、パカパカやって、ビビらせようと思った。
だが、火は留まるところを知らなかった。あっという間に誹謗中傷が広がった。当職への殺害予告が娯楽となった。依頼人の家が観光地となった。まさに地獄絵図。
そんなとき、依頼人の男が、タイムマシンを作ったと言い出した。なんでも、昔の自分のところへ行って、炎を消すと。当職は半分冗談でそれに乗った。四角いボックスのような形だった。
依頼人がボタンを押した。すると一瞬で土の上に飛ばされた。
江戸の街だった。将軍に謁見し、iPhoneを見せた。一瞬で信頼を獲得できた。そして、当職が持ってきた物を秘密裏に管理する団体が発足した。秘密裏だったのは、幕府の地位を下げないためだ。最初は当職の持ってきたものだけだったが、どこに持っていけばいいかわからない不可思議なものが「お前さんならわかるだろう」と、大量に入ってきた。当職はそれを部下に管理させ続けた。
開国しても、それは同じだった。早めに財団内公用語を英語にし、「確収保財団」なんていう名前から「SCP財団」という名前に変えたおかげで、国際化できた。いつの間にか当職はSCPの影響で不死になっていたが、どうでもいいナリ。
で、平成の時代となり、SCP-001が再びやってきた。でも、当職はこれを破壊することはできない。それは財団の歴史を廃すことになり、Kクラスシナリオは避けられないだろう。しかし、そのSCP-001に、当職の記憶とは違う展開があるのだけは少し心配だ。当職の心配事項は、当職がタイムマシンでおさらばする前に、本当に殺害されたら、ということだけだ。