SCP路線保管庫 (298)

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84 - 恒心綜合大学附属高等学校よりお知らせですを (sage) 2015/05/29(金) 20:27:17 ID:z.dHgfCY0

SCP-3167 Ostrich "ATSUSHI" ダチョウのアツシ

Object Class: Safe

取扱方:
SCP-3167はサイト����の標準的生物SCP収容室に収容されます。収容環境・食物・健康診断は通常のダチョウに相応しいと考えられているものと同一にしてください。
財団に協力的な態度を維持するため、SCP-3167は愛称である“ATSUSHI”で呼ばれることが推奨されています。
現在、レベル0職員と同等のサイト内移動権限が与えられています。また、日中の間のみ職員用運動場の使用が許可されています。
→事案3167-aより、SCP-3167はプールや河川敷等の大量の水が存在する場所への接近を禁止されました。これに伴い、SCP-3167は運動場に出る際はレベル4以上職員の許可と、訓練を受けたレベル2職員4人の監視が必要となります。

概要:
SCP-3167はダチョウ(Struthio camelus)とほぼ同一の外見的特徴を持っています。発見当初の体高は約180センチメートル、現在は200センチメートルに成長しています。
各種医療検査により、喉部に人間の声帯と唇に類似した構造が発見されています。DNA検査は人間と[データ削除]であることを示していますが、SCP-3167にこのことを指摘すべきかは検討中です。
SCP-3167の脳は一般的なダチョウのサイズを逸脱していないにも関わらず、人間と同程度(発見当初の検査では人間の16歳程度の発達度合いと確認されています)の知能を持ち、声帯を用いた発声により人間とのコミュニケーションが可能です。使用する言語は日本語の標準語ですが、英語によるコミュニケーションも初級日常会話程度であれば可能です。現在は収容下における訓練により、嘴でキーボードを叩く、筆記具を保持して文章を書く等の動作が可能です。
性格は非常に温和であり、研究者によるインタビューや実験にも協力的です。

SCP-3167は1995/����/����、日本国東京都の[編集済]川の近くを流れる用水路にて人語を解するダチョウが保護されたというエージェント������������による報告を受けた財団の手で回収されました。発見時は酷く衰弱していたものの、保護した警察による適切な処置で回復していたことが判明しています。財団により発見者への尋問が行われましたが、意義ある情報の獲得は出来ませんでした。発見者と警察にはAクラス記憶処理が施されたのち、解放されました。

SCP-3167は自身を“KARASAWA ATSUSHI(後にキーボードを用いたインタビューで『唐澤 厚史』であると判明しました)”と名乗ります。また、父親は“HIROSHI(洋)”であり、母親は“ATSUKO(厚子)”、また兄がいると主張していますが、兄の名前については堅く口を閉ざしています。

SCP-3167は羽毛が濡れることによる身体的不快感を逸脱した明らかな水恐怖症に罹患しており、カウンセラーによる適切な心理カウンセリングが求められています。

事案3167-a
19����/����/����、SCP-3167は����������研究員により職員用プールへと連れ出されました。
SCP-3167はプール端に立つと、言葉を発することなくプールを見つめ続けていました。この行動に疑問を覚えた����������研究員が、背後からSCP-3167の愛称である「ATSUSHI」と呼びかけた所、SCP-3167はダチョウの鳴き声と酷似した叫び声を上げて����������研究員を数度蹴り飛ばし、止めようとする職員にも打撲傷を負わせた後、一直線に自身の収容室まで駆け戻りました。����������研究員以下5名の職員は複数個所の打撲と骨折のため治療を余儀なくされました。
SCP-3167は後に����������研究員に謝罪を行い、一か月の観察処分を受け入れました。現在は財団心理学者の観察によってSCP-3167の精神状態は安定していると結論付けられています。