527 エッヂの名無し 2023/11/28(火) 06:39:17.896 ID:FMUSd66Vm
北海道全体では約318万円であり、どの自治体も平均より高いが、猿払村の平均所得は突出している。なぜ平均所得がこんなに高いのか。
その理由は豊かな漁場があるということだけではない。漁業特有の古い慣習をやめ、新たなビジネスモデルを作り上げたことが最大の要因だ。ベテランのホタテ漁師が説明する。
「ホタテで栄えた時代もありましたが、その後は乱獲の影響で苦しい時期が続きました。転機となったのは1970年代。追い込まれた漁師は、村と協力して管理型漁業への転換を図ったのです。
これはホタテ共同企業体を設立し、漁師みんなで稚貝をまいて育て、みんなでホタテを捕って、みんなで儲けを分けるというやり方です」
猿払村漁協では海を畑に見立て、海域を4区画に分けており、1年ごとに区画を変えて操業している。毎年春に大量の稚貝を放流し、海の中で4年間育てる。そして、漁のシーズンになると漁獲するというスケジュールだ。
ただ、この「地まき」と呼ばれる漁法は、オホーツク海沿岸のほかの自治体でも行われている。特筆すべきは、平等を重視するシステムだ。
「通常、船主が乗組員を雇用し、船主の基準で儲けを分配します。いわゆる『親方漁業』と呼ばれる手法で、これだと船主の権限が強くなります。
一方、猿払村では『組合員全員で儲けを平等に分配する』というやり方を採用しています。既存利益を持つ漁師の反発もあった中、この画期的なシステムを取り入れたことで、みんなが金持ちになれたのです」(前出・ベテラン漁師)
猿払村では、漁師同士による競争は存在しない。助け合うことが基本だ。
「猿払村のホタテ漁では何事も平等が基本であり、ほかの船を出し抜くということはありません。『給料』も決まっているので、誰がどのくらい稼いでいるのか、だいたいわかってしまいます。
一般甲板員は40万円。機関士が42万円。船頭は45万円です。個々がどれだけ水揚げに貢献しようが、金額は一定です。
これに加えて『増産手当』と『配当金』をもらえます。増産手当というのは、漁協の計画より漁獲量があった場合に出るもので、いわばボーナスです。年に1回、12月の精算時にもらえます」(前出・ベテラン漁師)
一方、配当金は乗船期間に応じて支払われる。
「5年目になると准組合員から正式な組合員となり、78歳まで配当金をもらえます。
『60歳定年制』も猿払村特有の制度です。還暦を超えて漁に出るのは身体的にきつい。78歳まで配当金をもらえるのは、年寄りにはありがたいシステムです」(前出・ベテラン漁師)
これ村が優秀なだけやん