80 エッヂの名無し (L20 Krsl-4lHF) 2024/05/22(水) 20:28:42.782 ID:JBbPxVV8w
この年の主役は紛れもなくサートゥルナーリアだった。2018年6月のデビューから3連勝でホープフルS(G1)を優勝した天才は、主戦のM.デムーロ騎手がC.ルメール騎手へと乗り替わる“事件”も苦にせず難なく皐月賞を勝利した。
しかし、NHKマイルC(G1)でグランアレグリアに騎乗したルメール騎手が、レース中の斜行で騎乗停止を受ける想定外のアクシデントも発生。これを受けて陣営は短期免許で来日中のD.レーン騎手へのスイッチを決断する。G1レースの常連「キャロットファーム×ノーザンファーム」が送り込んだ怪物を信じたファンも、単勝オッズ1.6倍の大本命に支持した。
だが、大観衆の熱視線が注がれたスタートでまさかの出遅れ。18頭立てフルゲートのレースで道中を11番手の後方から進まざるを得ない展開。結果的にこれが歯車を狂わせることとなった。
直線勝負に腹を決めたレーン騎手の叱咤激励に応えて外から猛然と追い上げたサートゥルナーリアだったが、先に抜け出したライバルたちを差し切るどころか、一度は交わしたヴェロックスにも差し返される悔しさを味わった。
不完全燃焼に終わった大本命馬を尻目に、大金星でダービー馬に輝いたのは、単勝12番人気の超人気薄ロジャーバローズと浜中俊騎手。単勝1.6倍のサートゥルナーリアが伸びあぐね、93.1倍の大穴が大波乱を起こした結果に対し、両馬を管理していた角居勝彦調教師(当時)ですら、「うれしいのと悲しいのと」と手放しで喜べなかったほど……。競馬場に押し寄せたファンがどよめいたのも無理はない。
そしてこのとき、3番人気ダノンキングリーに騎乗し、クビ差の2着に惜敗していたのが戸崎騎手。リオンリオンが軽快に飛ばすハイペースをリズムよく好位で流れに乗り、本人も前の馬より後ろを気にしたと振り返っている。ただ結果的に自身より前のロジャーバローズを捕まえ切れずに敗れてしまい、2年連続の2着。普段は気持ちの切り替えの早い戸崎騎手もさすがに「今年は俺だったのになぁ……」と悔いが残ったという。