1 エッヂの名無し 2024/06/12(水) 11:51:33.150 ID:qQAaCYmUq
本拠地、ペルーナドームで迎えた広島戦
四番中村4タコ、打線も当然勢いを見せず惨敗だった
スタジアムに響くファンのため息、どこからか聞こえる「今年は100敗だな」の声
無言で帰り始める選手達の中、キャプテン源田壮亮は独りベンチで泣いていた
WBCで手にした栄冠、喜び、感動、そして何より信頼できるチームメイト・・・
それを今の西武で得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうすりゃいいんだ・・・」源田は悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、源田ははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たいベンチの感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、帰ってトレーニングをしなくちゃな」源田は苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、源田はふと気付いた
「あれ・・・?お客さんがいる・・・?」
ベンチから飛び出した源田が目にしたのは、外野席まで埋めつくさんばかりの観客だった
千切れそうなほどに旗が振られ、地鳴りのようにライオンズの応援歌が響いていた
どういうことか分からずに呆然とする源田の背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「ソウスケ、守備練習だ、早く行くぞ」声の方に振り返った源田は目を疑った
「あ・・・浅村さん?」 「なんだソウスケ、居眠りでもしてたのか?」
「あ・・・秋山さん?なんで西武のユニフォームを?」 「なんだ源田、かってに秋山さんを移籍させやがって」
「友哉・・・」 源田は半分パニックになりながらスコアボードを見上げた
1番:秋山翔吾 2番:源田壮亮 3番:森友哉 4番:中村剛也 5番:浅村栄斗 6番:■■■■ 7番:栗山巧 8番:外崎修汰 9番:金子侑司
暫時、唖然としていた源田だったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「勝てる・・・勝てるんだ!」
メヒアからグラブを受け取り、グラウンドへ全力疾走する源田、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・
翌日、ベンチで冷たくなっている松井稼頭央が発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った