441 エッヂの名無し (L20 98ab-4XGZ) 2025/02/02(日) 13:07:24.008 ID:9vp8RYgEg
毎週土日、早朝の調教に騎乗した田辺は、小西の運転する車でよく一緒に競馬場へ向かった。その際の話だ。
「先生はしゃべらないから車の中は常に静かでした。BGMも緩やかな曲が多いし、朝早くから起きて調教をしていたからどうしても眠くなってしまうんです」
師匠が運転をしている手前、なんとか必死に耐えていたが、ついつい睡魔に負けて眠ってしまった。そのまま競馬場へ着き、「ヤバっ!!」と思った田辺だが、小西は特に何も言わなかった。
そんなある日のことだ。その日も舟をこいでうたた寝する田辺に対し、小西が口を開いた。
「後ろの席で寝ていいよ」
当時まだ16歳で素直だった田辺は、言われるまま後ろの席に移動した。すると…。
「何回か繰り返すうちに枕が用意されるようになりました」
人によっては“師匠が運転しているのに寝るとは何様のつもりだ!!”と怒ってもおかしくないシチュエーション。しかし、小西は怒るどころか枕を用意してくれた。2人の師弟関係が今でもうまくいっている理由がよく分かるエピソードだと感じた。田辺は笑いながら言う。
「そのうち出発する瞬間から後ろの席で寝るようになりました」