693 エッヂの名無し 2025/06/01(日) 21:55:50.282 ID:7WCbfYuys
>>615
https://jizoku-sdgs.jp/discussion/533/
日本は病院、病床が多いというが、その実態は、民間病院を中心に多くが高齢者介護施設化している。1日当たりの医療資源投入量が低く、平均在院日数が長く、実態は高齢者介護施設に近い。これは超少子・高齢化対応になっているとは言える。ただし、病院が介護施設を事実上代替してきたことについての評価は別問題であり、QOL、QOD(注2)の観点からは問題なしとしない。その結果、病床が多いからといって、コロナのような有事の急性期医療に十分対応できるような体制ではもともとなかった。コロナ禍によって、こうしたわが国の医療提供体制の構造的問題点が顕在化したと言える。
しかし、コロナ禍は最悪のケースではない可能性があり、もっと大変な感染症が流行する可能性がある。今回は、ある意味では「見直しの(最後の)チャンス」と言えるかもしれない。構造的問題には、構造的に対処する必要がある。結論を言うと、地域医療構想を一層推進する必要が高まったと言える。
地域医療構想をめぐっては、いろいろな議論があるが、ポイントは2つのことを同時に進めている点である。つまり、「急性期医療の確立」と「(広義の)在宅医療の拡充」である。私は、これを「楯の両面」と呼んでいる。これらは、相互補完的な政策であり、「二兎を追う」ものではない。急性期医療を確立するには、在宅医療を拡充しなければならない、逆に在宅医療の拡充のためには急性期医療が確立していなければならないという関係にある。
地域医療構想で実現しようとしていることは、次の3点に要約できる。
?介護医療院を含む介護施設等への転換推進
?医師、看護師等人的資源の急性期医療への重点配置
?地域医療の機能分担・連携、ネットワーク化
こうしたことがある程度進んでいれば、今回のような病床の逼迫や医療崩壊といわれる事態にならなかったのではないかと思われる。「医療崩壊」に近い事態に至ったのは、地域医療構想のせいではないかという議論があるが、根拠のない、「ためにする」議論である。
厚労省OBはもっと集約化のために削れいうとるけどな