448 エッヂの名無し (L20 lFrr-6zQt) 2025/06/11(水) 19:43:16.009 ID:Gwtr6rL8f
【田辺裕信のゆる〜い話】騎手の思惑がつくり出すペースと展開
距離、競馬場、あるいは馬場状態によっても違いがあるのは当然です。例えば先週の日本ダービーで言えば、僕が逃げてラップを刻んでいきました。
前半の1000メートルを60秒ちょうどでいきたいと思っていたんです。馬場状態を考えてもそのくらいが妥当なんじゃないかなと。まあ、GIを考慮すればやや遅いかもしれません。そのくらいで行って、後半は後続を待つのではなく、自分の馬のペースでラップを上げていく感じのレースをしたいという意識で乗っていたんです。
同じ1000メートル60秒といってもラップタイムが10秒台、13秒台がある内容と、その差がほとんどなくほぼ同じように12秒前後で行くのでは、消耗度は違うはず。
自分のなかでは、緩急のない淡々とした感じで前半1000メートル60秒を刻みたかったんです。レースの結果は駄目でしたが(ホウオウアートマンは11着)、そのくらいラップタイムは意識しています。もちろん、どんなレースでもなんですが、特に今回のように自分でレースをつくりにいくときは意識します。
ラップ、ペース、そして何より馬のリズムが大事だと思っています。そしてペースが遅ければ必ず脚がたまるというものでもありません。そういうなかでどう見極めて動いていくか。騎手の思惑がつくり出すペースと展開を楽しんでいただければと思います。(JRA騎手)