791 エッヂの名無し (L20 2taK-4pVw) 2025/06/24(火) 20:24:25.563 ID:tWCEbuy/U
競馬記者と言えば東スポ松浪とTBRの初めての邂逅エピソードシャブキマり過ぎて面白い
今では同じ職場で顔合わせて仕事してるというね
狭いサークルなんだから顔覚えて貰って礼儀守って、あとは調教タイムの見方勉強しとけばコミュ苦手でもなんとかいけそう
当時まだ現役だった田原成貴元調教師にトレセンで取材した最後の記者は、恐らく自分
(松浪大樹記者)だと思う。2001年、競馬界を揺るがした「耳に発信機事件」で厩舎に足を
運んだ時のことだ。話をするのはこの時が最初で最後。にもかかわらず、2時間以上も話
をした。田原氏に対する意見は千差万別なので是非は避けるが、記者にとってその言動
は、やはり"カリスマ"のそれだった。
「お前、空を飛べるか?」
「…恐らく飛べないと思いますけど」
「俺は飛べるよ。でも、飛ばない。着陸ができないからね」
「はあ?」
「ライト兄弟だって飛行実験をする何年も前から飛べたはずさ。でも、着陸する自信がな
いから飛ばなかっただけだと俺は思う。彼らが最初に空を飛んだ時、周りは『飛んでる!』
と騒いだけど、奴らにとっては着陸できるってことの方が凄いんだ。ライト兄弟は"初めて
空を飛んだ人間"でなく"初めて空から着陸した人間"と表現すべきだと俺は思うね」
この後「だから俺は発信機を取り付けた。今は誰にも支持されないだろうが、俺は着陸できる自信があるからやっただけ」という理屈が展開されるのだが、何故かそれに頷いてしまった。田原氏が醸し出す雰囲気が原因としか思えない。
田原氏がやったことを肯定する気はない。だが、独特な雰囲気を持った人と最後に話を
した経験は、大きな財産になっている。