198 エッヂの名無し 2025/08/14(木) 14:23:42.243 ID:tB9iD8PiF
「タルマエちゃん、ご飯行くよ」
マヤノは、さっそうとした姿で、妹弟子のタルマエをよく食事に連れていってくれた。華やかさへの憧れはもちろん、タルマエにもある。その最たる存在であるマヤノからの誘いはうれしかった。手の届かない存在なのに、いつも身近な存在でいてくれた。そして先輩にあたる四位洋文や藤田伸二らとともに宴席を囲むことも多く、マヤノといる時間は刺激的なことが多かった。
「あまり騎乗に関して話した記憶はないです」
タルマエはそう笑う。意外でもある。マヤノは文筆業にも才能を発揮していた。言葉に変えられる希有な騎手なのに、熱く騎乗論を語ったりしなかったようだ。
「それより楽しい時間という印象です