39 エッヂの名無し 2025/08/15(金) 22:51:07.740 ID:I10db9VFZ
高畑勲とかいうヤバい奴
高畑監督は雑談レベルの日常会話ですら高尚すぎてまともに付いていける人が誰もいないぐらい、ジブリの中でも特別な存在でした。
さらに言葉の使い方にもとても厳格な人で、「いつもお世話になっております」などと社交辞令を言おうものなら、「私はあなたのお世話なんかしていない!」と怒られる始末。映画を作ってもらうどころか、普通に会話をする時でさえ注意しなければならなかったのです。
そんな高畑監督の担当になった西村さんは、まず毎日自宅に通って世間話をするところから始めました。その日の新聞に出ている記事とかNHKのニュースみたいな本当の雑談から、歴史観や差別問題や文化比較論に至るまで、1日12時間、トータル500日以上ひたすら高畑さんの元へ通い続けましたが、雑談ばかりで一向に『かぐや姫』の話は進みません。
1年半かかってもこんな状態だったため、さすがの西村さんも心が折れそうになり、「これで引き受けてくれなかったら諦めよう」と決意し、高畑さんの自宅へ最後の説得に向かいました。
そして、「日本一のアニメーション作家は宮崎駿かもしれないけど、日本一のアニメーション映画監督は高畑勲です。他の監督に映画を作って欲しいなら違うところに行ってます。僕はあなたの映画が観たいんです!だから映画を作ってくださいッ!」と必死に懇願しました。
すると、ソファーに寝転がっていた高畑さんはゆっくり起き上がって、「ふぅー、分かりました、やりますよ」と面倒臭そうに一言。こうして西村さんは1年半がかりでようやく高畑監督を説得することに成功したのです。
しかし、大変なのはむしろここからで、高畑さんが企画を引き受けても状況は全く変わらず、「じゃあ脚本を書くか」と言っても書くフリをするだけで一切書かないのですよ。
いつまで経ってもシナリオが上がって来ないため、「どうなってるんですか?」と問い詰めると「毎日あなたが来るけど、あなたが来たら雑談ばかりして脚本が進まない」「あなたが来なかったら集中力が持たなくて書くことが出来ない」と小学生のような言い訳をする高畑さん。それを聞いて「つまり、僕が来ても来なくても書かないってことじゃないですか!」とキレる西村さん。
結局、半年掛かって9ページしか書けなかった。