242 エッヂの名無し 2025/08/28(木) 16:56:34.757 ID:otHSLHq9P
テンポと演奏時間
明治21年のフェントン編曲「大日本禮式」のテンポは四分音符=70と設定されています。大正元年の「儀制ニ關スル海軍軍樂譜」の別冊に定められた「海軍儀制曲總譜」の第1号「君が代」にはテンポ表示はなくLarghettoと速度標語が記載されています。
明治26年8月12日の文部省告示「祝日大祭日歌詞竝樂譜」では四分音符=69になっています。これは、振り子式メトロノームのメモリに70はなく、69の次が72であることから、最も近い69にしたものと推察されます。
海軍では信号ラッパで軍艦旗を掲揚降下する際は、ラッパ譜「君が代」を45秒で吹奏していました。同港湾に軍楽隊が乗り組んだ旗艦が停泊していた場合、演奏時間を同じにするために国歌も45秒で演奏していました。この際、テンポを四分音符=60で演奏すれば、1拍が1秒として11小節の国歌は44秒となり、終わりを少し伸ばせば45秒となります。このテンポに関しては、習慣的に実施していたようで、明文化された文書等は確認しておりません。
リオデジャネイロ・オリンピックでは、日本選手が金メダルを取った際の表彰式の「君が代」は、1分20秒かかっていました。あまり遅すぎて、思い切って大声で歌えなかったと話題になりました。
大相撲の千秋楽で歌われる国歌は、大勢の観衆が歌いやすいテンポで演奏されているようです。前奏を除いて、50数秒位の演奏のテンポ設定が、適当ではないかと思われます。あまり遅すぎますと間が持たず、途中で飛び出して歌う人が必ず出ます。
千秋楽の際は?国歌斉唱!音楽隊の前奏に引き続き、ご唱和ください?と場内放送があります。音楽隊は、初めの2小節を前奏として演奏しますが、これがなければ多くの人が一斉に歌い出すことは無理でしょう。
いずれにしましても、大勢で歌う時、国旗を掲揚降下する時など、その場の雰囲気に最も合う適当なテンポの設定が必要でしょう。