●ハルウララ死す (1000)

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213 エッヂの名無し (L20 LmxX-40Vw) 2025/09/09(火) 20:03:05.592 ID:MzPGPx4EB

安西美穂子の最期↓

「健在の報」(高知新聞2014年7月30日夕刊より)

昨年4月、ある高知競馬関係者の元に得体の知れないファックスが次々流れてきた。
「自分の会社を売りたい」との通知。送り主はハルウララを持つ関東の女性馬主。

<ウララプリンセス株式会社売却の件、聞いていただいているでしょうか?>と記され、
ハルウララの所有権を3分の2に限り売り渡すとの内容。
自社債務が6700万円あり、着手金1千万円を早急に振り込んでほしいとある。
概要のファックスは競馬組合にも送られてきた。
こんな虫のいい申し出を誰も受けるはずはなく、高知サイドは一切取り合わなかったらしい。

ハルウララの人気が出始めた11年前の夏、東京在住のエッセイストが高知競馬に来るようになった。
「風のうわさで知りました」
「私の(エッセーの)ファンクラブの会員にこの馬を助けてあげてほしいと言われたのです」
と言い、引退後の面倒を見る約束で無償譲渡を取り付けた。

10年前の8月3日、今思えば現役最後となる113敗目のレース後、この馬主は会見を開く。
歌うようなイントネーション。
「ウララは、一生懸命、走ってきました」
この少し後、馬運車を突然乗りつけ、関東に移送する。
自棄になった調教師と最後に手綱を引かされた厩務員の悔しそうな顔が忘れられない。
馬主はスター馬を手元に置き、取材や引退レースの中心にわが身を置きたかったと見える。
あるいは金のにおいをかいだ、のかもしれない。

10年を経て健在の報。
昨年半ばから餌代や管理費が払われていないと聞いたとき、かのファックスの内容に合点がいった。
この間、千葉の牧場は自費で養っていたという。