345 エッヂの名無し 2025/09/24(水) 16:38:12.789 ID:GfgUptPQJ
狐面の男は「禊」と称して、雛子の持つ苦しみやしがらみを、ショック療法的に融かしていきます。そこで彼女は、自身の持つしがらみを破壊したいと願うようになっていくのです。自分を縛る女友達へ復讐を果たすばかりか、相棒である修でさえ殺してしまうほどに。そして雛子は狐面の男に徐々に惹かれていき、やがて彼の言いなりになっていきます。縛られることを何より嫌い、女性としての苦しみから逃れようとしていた雛子が、彼の要求するルールに押し込められていく様はなかなかに凄絶です。
狐面の男は雛子に、儀式と称して壮絶な身体改造や拷問を行います。彼女の右腕を切らせて獣の腕を植え付け、背中に巨大な焼印を施し、顔の皮を剥いで狐の面を被せるのです。狐面の男はまるで雛子をモノのように扱いますが、雛子はそれを黙って受け入れます。そこにはかつて自立しようとしていた深水 雛子はいません。狐面の男の伴侶としての、姓を持たない「雛子」がそこにあるだけです。
また、獣の腕を植え付けられることによって、アクションも大きく変化。他の武器を扱うことはできないものの、単純に攻撃力が上がります。さらに特定のゲージを消費することで体力が無敵になり、強力な攻撃を発することのできる強化状態が利用可能です。アクションとしてはより爽快に発展するものの、ストーリーとしては辛く苦しい状況が激化していく、というなかなか味わえない体験ができました。
女性としての苦しみから逃れようとする表世界の「深水 雛子」と、狐面の男の伴侶と成り果てた裏世界の「雛子」はやがて分離し、対立していきます。自分のまま生きたい深水 雛子と、規範に埋没しようとするただの「雛子」は、互いの目的のため殺し合う運命にあるのです。
そして「雛子」は最終的に日本式の白装束を纏い、完全にバケモノへと変貌します。幸せな結婚の象徴であるはずの白装束が、グロテスクな怪異として描かれているのも、ここまで本作を遊んだプレイヤーにとっては納得できるものでしょう。それは雛子自身の選択によって得たものではなく、狐面の男の言いなりとなった末のものだからです。
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