454 エッヂの名無し 2025/10/06(月) 18:49:23.077 ID:.KjIS15n7
はぇー
受賞理由となった発見：制御性T細胞（regulatory T cells, Treg）と FOXP3 遺伝子
ノーベル賞のプレスリリースによれば、受賞者たちは次のような発見をしました。 
1. 制御性T細胞（regulatory T cells, 通称 Treg） の存在を明らかにした
– 免疫系で “抑える役割を持つ T 細胞” を発見し、それがどのように自己攻撃を防ぐかを示した。 
– 特に、1995 年に坂口志文（Shimon Sakaguchi）が「CD4⁺ かつ CD25⁺ を持つ T 細胞が、免疫反応を抑制できる性質を持つ可能性がある」ことを示す実験を報告したのが最初期の大きなステップとされています。 
2. 遺伝子 FOXP3 が Treg の発生・働きを支えるキー因子であることの発見
– Brunkow と Ramsdell は、マウスの “scurfy（スクルフィー）” 突然変異を持つマウスで免疫系が暴走して重篤な自己免疫症状を示すことを研究し、この変異原因の遺伝子を探索。彼らはそれが Foxp3（ヒトでは FOXP3）という遺伝子であることを突き止めました。 
– また、ヒトの重症自己免疫疾患である IPEX 症候群（免疫原性多発性炎症性腸炎などを伴う症候群）と FOXP3 遺伝子変異との関連性も示しました。 
3. このように、Treg を制御する FOXP3 の仕組みを結びつけて、“中央耐性だけでは不十分で、末梢（末梢性耐性／peripheral tolerance）が重要” という新しい理解をもたらしました。