二人でサイダーの1.5リットルのペットボトルと紙コップを手に乾杯した。桜はまだそれほどは咲いていないが、公園内の街灯に照らされた樹々はそれだけで十分綺麗だった。 「唐突だけどさ」藤井がいきなり尋ねてきた。「好きな人いんの?」 俺「なにいきなり」 藤井「いや、知りたいじゃん変態師匠の恋バナ」 俺「誰が変態師匠だよ」 藤井「まーいいからおしえれ・・・あーもしかしたらあれかお前」 俺「ん?」ポリンキーをつまみながら聞いた。