25 風吹けば名無し@転載禁止 2015/04/16(木) 00:53:24.86 ID:sIyY2B6g0
「松井に渡したい物がある。」
事後、しばらく僕と三奈さんは監督の介護をしていたが、監督はそう言うと三奈さんの手を借りベットを離れ机の中から一つの小さな箱を取り出し僕に手渡してきた。
「なんですかこれ?」
「開けてくれれば分かる。」
恐る恐る箱を開けると中には指輪が入っていた。埋め込んである宝石はパールだろうか?
「ええっと、これは…いくら何でも気が早すぎませんか…?」
「…そう言われても仕方が無いだろうな。だがそれは結婚指輪じゃないんだ。」
「と、言いますと?」
監督が語ってくれた話をまとめるとこういう事だった。
何でも少し前に巨人軍球団内で、ある程度実績のあるOB選手を対象にした次期監督要請計画が発動されたらしい。巨人軍の監督就任条件には「巨人の生え抜きスターでなくてはならない」など就任条件3ヵ条が定められているが
それをある程度緩和してより人気・知名度の高い人材を監督に就任させる事がその計画だ。だが巨人OB会の保身の為に掛けられた就任条件を緩和したのでは当の監督候補に圧力が掛かるし、なにより本末転倒である。
そこでミスタージャイアンツでもある長嶋さんにお墨付きを頂き、OB会を納得させるのがこの指輪の効果らしい。監督が教え子に指輪を渡す様を結婚に例えて「ケッコンカッコカリ」などと呼ばれているそうだ。