370 一般カタルーニャ人 2023/06/17(土) 01:06:15.14 ID:zYVgTqcoI
終戦間近、優れた情報網を持っていたアメリカは、日本が戦力、戦意共に失い、降伏寸前であったことを知っていた。
それにもかかわらず、核爆弾の使用を決定したのは、戦争を終わらせるためではなく、どうしても核を使いたかったからである。
しかも、日本は、日ソ友好条約を頼って、ソ連を通じて和平を図ろうとしていた。
ソ連の書記長スターリンは、アメリカのトルーマン大統領に、日本からの要請に対してどう回答すればよいか質問している。
それに対してトルーマンは、その日本政府の早期和平にソ連が加担しないよう指示した。
やはりアメリカは核を使う前に戦争を終わらせたくなかったのである。
それは単に実験のためだけではなく、戦後も核兵器市場で莫大な利益を上げようという、アメリカの多国籍企業の思惑があった。
アメリカには、ロックフェラー財閥、モルガン財閥という二大財閥がある。彼らこそが原爆開発のためのマンハッタン計画の中心だったのだ。
多国籍企業というのは、世界に股をかけ、世界の市場を独占する巨大企業であり、その多国籍企業の集合体が、これらの巨大財閥である。
ロックフェラー財閥は、スタンダード石油から発展したエクソン石油、ナショナルシティ銀行、軍需産業のベクテル、ウェスティングハウス、大テレビ局のNBCなどを支配する。
モルガン財閥は、南北戦争で兵器を売って、莫大な利益を上げて、死の商人と恐れられたデュポン社、鉄鋼のUSスチール、兵器・電気のゼネラルエレクトリック、自動車や戦車メーカーのゼネラルモータース、ハリウッドを中心とした映画産業を支配する。
さらにこのモルガン財閥の背後には、ナポレオン戦争で莫大な利益を上げ、ヨーロッパ中心に経済帝国を築き上げたロスチャイルド財閥がある。彼らは軍需産業のブリティッシュエアロスペース、石油のロイヤルダッチシェル、ロイターなどのマスコミ、それに、金、ウラニウムを支配する。
彼らは互いに協力しながら、他の会社を倒産に追い込んだり、買収してその基盤を築いてきた。今では彼らだけで世界の富の90%を支配している。
そんな彼らにとって核兵器産業は、膨大な利益を与えてくれる新しい市場だった。
このようにして投下された原爆は、広島では20万人、長崎では10万人の命を奪った。また、原爆による放射能は人の遺伝子を破壊し、多くの人に悲惨な後遺症を残した。
アメリカは爆撃後、すぐに調査団を送り込んだが、それは人体実験の結果を調査するためであって、被害者の救済には役立てられなかった。
終戦直後、国際赤十字社のジュノー博士が、被爆の状況を視察した後に、被爆者を救うために赤十字本部に救援物資を要求したところ、アメリカは当時新兵器の情報と、自らの残虐行為を隠すため、ジュノー博士の行動を阻止した。
その結果、多くの救われる可能性のあった人たちが、救いの手を差し伸べられずに死んだ。