現役情報機関職員がプライバシーを伝授します。 (116)

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3 [´・ω・`] 103.251.167.20 いち ◆rcUCye8y6k 一般別荘保有者 ★ 2023/11/02(木) 00:43:16.63 ID:75aU5kst0

[Cellebrite Premium ES]
Cellebrite Premium ESは、機密性が非常に高いソフトウェアです。
捜査権を保有する地方都道府県警察は導入していませんが、警察庁は導入しています。
では、詳細を記載します。
その前に注釈を記載しておきます。下記で分からなくなった場合に参考にしてください。
AFU状態→電源を入れた後最初にロック解除した後の状態
BFU状態→電源を入れた後最初にロック解除する前の状態
iPhoneシリーズの場合、ロックされたBFU状態のiPhone4S~iPhone11までブルートフォース攻撃可能です。
Cellebrite Premium ESの場合、ブルートフォース攻撃は現在3種類あります。
・Supersonic(超音速ブルートフォース攻撃)(総当り速度は、一日あたり5000回をわずかに上回ります。)
・中速ブルートフォース攻撃(総当り速度は、通常のブルートフォース攻撃の最大2倍高速です。)
・通常のブルートフォース攻撃(総当り速度は、一日あたり150回から260回)
また、ロックされたBFU状態のiPhone4S~iPhoneXは、通常のUFEDと同様に、
部分的なファイルシステム抽出により、一部のプライベートデータを抽出可能です。
ロックされたAFU状態のiPhone 4S~iPhone14は、瞬時にロック解除を行いデータ抽出が可能です。
Cellebrite Premium ESは現時点(2023年10月)でiOS16.6まで抽出可能です。
Google Pixelシリーズの場合、第1世代から第6世代のGoogle Pixel(恐らく第7世代も含む)が、
AFU状態の場合、瞬時にロック解除が可能になり、データ抽出が可能です。
BFU状態の場合、ロック解除が不可であり、勿論データ抽出も不可です。
ただし、最近Cellebrite社が顧客向けに、Cellebrite社内のラボで、
ロックされたBFU状態の第5世代のGoogle Pixelをブルートフォース攻撃できるようになったと明かしました。
よって、ラボにデバイスを送ってロック解除を依頼するサービス(Cellebrite Advance Service)がありますから、ご注意ください。
また、GrapheneOSが搭載されたGoogle Pixelは第1世代から第6世代(恐らく第7世代も含む)まで、
AFU状態、BFU状態を問わず、ロック解除されていない限り、データ抽出が不可です。