2 名前が出りゅ!出りゅよ! (sage) 2015/08/21(金) 11:11:43 ID:yv0V4yyo
教室に着いた。
並ぶ机の間で、小関直哉が仁王立ちで高らかに奇声を上げながら、Tシャツだけになって自らの魔羅を摺り上げている。 児童たちは既に教室から避難したようだ。
教室の真ん中で一人、性の快楽に興奮するその大男、いや害獣の姿は滑稽な見ものというより非現実な白昼夢である。
周りのクラスから応援に駆けつけた男性教諭たちが数人がかりで取り押さえようとしていたが、その筋骨隆々としたゴリラのような体を抑え込むことはできず、逆に小関直哉の振り回す腕に簡単に吹き飛ばされる有様だった。
教室の端にうずくまる、鼻血を流す同僚の男性教諭と目が合う。
「あんな化け物を作りやがって、責任を取れ」
その怯えと怒りの混ざった瞳はそう語っているように、私には見えた。
私は木刀を構えた。 腕には覚えがある。 一応子供向け剣道場の師範代も勤めたこともあった。
木刀を思い切り不良品の頭蓋に向け振り下ろす。 カボチャを床に落とした時のような鈍い音がした。
「オ゙ア゙ーッ」と小関直哉が奇声を発する。 私は続けて何発も、渾身の力を込めて素振りを打ち込む。 しかしこの失敗作は、人間の出来損ないの癖に想像以上に頑丈な様で、五発目であべこべに木刀が折れてしまった。