4 名前が出りゅ!出りゅよ! (sage) 2015/09/09(水) 01:57:36 ID:WlTv6wKI
次の瞬間、意識を劈く様な痛みを股間に感じた。どうやらアレを切り取られたらしい。
「うげえええ!すげえ血!どうするんですかソレ!」
「こんま粗末な芋虫は魚のエサさ、見てろ!」
僕の当職のモノが弧を描き、川に投げ込まれるのが見えた、どういう事だ僕は当職は厚志ではないのか厚志は誰なのか存在しないのか貴洋が厚志なのか父は知っていて話さなかったのかだから花を川に向かい手向けたのかいや、そんな事今はどうでもいい、まだ、まだ間に合う、まだ元に戻せる。アレを取り戻すため川岸に這い寄り、身を乗り出した。血が滴る赤い水面に自分が映る。
髪は捲くし上げられ、顔は腫れ上がり、眼は虚ろ、首が横に曲がり、潰れた肺からは無能の吐息、切り取られた愚息。
紛れもなく、当職であった。