愛の炎が身を焦がす (11)

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2 名前が出りゅ!出りゅよ! 2016/03/12(土) 12:04:38 ID:Zh9JtOcY

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「からさん」

「どうしたナリか山岡くん」

「僕が大学にいた頃、あなたと知り合えて本当によかったと思います」

「本当にどうしたナリ?今日はお喋りナリね。いつも行為の後は無口になるのに…」

「茶化さないでください…。私はあなたに出会えてよかった、と伝えておきたかったんです」

「…当職との時間を優先しすぎて、東大院の試験に落ちてもナリか?」

「…学歴より大事なものもありますから」

「…愛し合った後輩を捨てても、ナリか」

「…彼は宿り木のような人でした。僕といたら彼は駄目になる。だから…」

「だから距離を置いたナリね」

「そんなときにあなたに会えた。壊れそうな僕を癒してくれた。だからあなたは特別なんです」

「山本くんのことは…」

「いつか、彼が強くなったら…また会いたいですね…」

「…当職は、山本くんの代わりではないナリ」

「分かっています。だから彼がまた会ってくれたなら」

「くれたなら?」

「これからは、三人で…」

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