唐澤貴洋の一日 (16)

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1 2016/04/15(金) 20:26:46 ID:5V/9aoNc

パチパチパチ・・・

10:00 起床
10:01 二度寝
10:03 二度目の起床
ーーーー
目が覚めた。はっきりとした感覚はない。体がだるいので二度寝をした。しかし上手く寝付けず起きることにした。
「・・・・・・」

「・・・?」
しばらくしてから脳が目覚める。
今まで全く知らない部屋の、知らないベッドで、知らない空気を吸って寝ていたのか?ここはどこだ?俺はここで何をしているんだ?

「当職はもう帰るナリよ。」
昨日俺は山岡にそう言い残し先に家路についた。いつもと同じ、日常の一風景。いつもの角を曲がった先には・・・

思い出せない。何がどうしてここで寝ているのかまるで覚えていなかった。

俺は薄い水色の、病衣のようなガウンを着ていた。サイズはちょうどいいくらいで、半袖だ。
ここは病院だろうかと一瞬思ったが、病院の雰囲気ではなかったし、部屋には今乗っているベッドとタンス、ドアノブ式のドアがあるだけで、五畳半ほどのスペースしかない。
とりあえず何かしらの手掛かりがないか、タンスを探る。中には鍵が一つ置いてあるだけで、他には全く見当たらない。


ドアを開けようとしたが、鍵がかかっているのだろうか、ビクともしない。
体当たりも試みたがそれでもダ