3 終 (sage) 2016/04/22(金) 15:14:51 ID:nB.kSfOY
次の日も彼は、毎日やってくる奇人を観察した。次の日も、次の日も。毎日深夜になるとドアスコープを覗き真夜中の珍客を見続けた。
夜はほとんど眠れないので目の下にクマができ、白髪も増えてきた。それを隠すために日焼けをし、髪を金髪に染め、両親から奇異の目で見られるようになった。
それでも観察を続けた。彼にはそれしかないような気がしたのだ。
警察も当てにならず、親や友人からも見捨てられた彼にとってこの案山子を持った男だけが自分を見捨てていない。
そんな気がしていたのだ。
「彼はワイと話がしたいだけなんかもな…」「毎晩家に来てノックするのはそら頭おかしいことやけど、彼なりに何か伝えたいことがあるのかも知れんな」
いつしかそんな考えが頭をよぎり、彼のノックに答えてドアを開けるべきだと考えるようになった。
コンコン…
またいつものノックだ。今日は彼に対してドアを開けてやってもええかもな、そう思いドアを開けた時、彼は二つ間違えていたことを知った。
一つは彼が人ではない―少なくとも彼が生きてきた短い人生でそんな形の人間に出会ってこなかった。
そして二つ目は彼はノックをしていたのではなく家に入ろうと体を押し付けていたのだ。ずっと、コンコンという音は胸のバッヂがドアに当たる音だったのだ。
「弁護士の唐澤です誹謗中傷問題は解決できるかも知れないもし辛くて眠れないときは弁護士に相談してくださいあなたの傍にいる弁護士がいます長谷川亮太君ネットで誹謗中傷されて辛かっただろう大丈夫当職に任せればなんJクズ共を見返せるナリ必要なのは相談する勇気とお金です声なき声に力を新しい時代を愛なき時代に愛を」