二寸先闇 (10)

←← 掲示板一覧に戻る ← スレッド一覧に戻る

2 コピペ改変路線 (sage) 2016/08/26(金) 12:05:46 ID:o1haauOo

我々は彼が何故あのような誹謗中傷エログロスレッドを立てたのかという疑問を解決するため、
彼のIPである△□県に向かった。
「こんなところに住んでいるのか…」
思わず口に出てしまった言葉を、同行した上司に失礼だと咎められた。
辺りには普通の一軒家やマンションが建ち並んでいるがこの家だけは別物だ。
割れた窓、ゴミ袋が積まれ異臭を放つ庭、それに群がる蝿や烏。
炎上だの、敗訴だの、コンテンツ化だので憂かれていた我々は改めて教徒一人一人の現状というものを噛み締めていた。
「すいませーん」
玄関は開いており、足を踏み入れると散らかった何か(ビニールに入っていたり、壊れたりしている家具やゴミだろうか)が廊下を埋めている。
どこからか、その廊下を器用に一歩ずつ這い出てくる女が「どなたですかー?」と応じる。
家に居たのは老いた母親ただ一人。
我々の左胸に光るそれを見るなり全てを悟ったのか、涙ながらに「息子が申し訳ありません」と何度も土下座して詫びた。我々はこの時初めて彼を許そうと思った。
誰が悪い訳ではない、育った環境やその家庭、そして社会が悪かったのだ。
我々は彼の母親から貰ったオランジーナを手に、打ちひしがれながら東京へと帰路についた