494 名前が出りゅ!出りゅよ! 2020/08/08(土) 02:45:56.08 ID:FKyZIiJJ0
今まで私が画面を通して散々馬鹿にしてきた
あのチンフェが私の目の前に居るのだ。
ここまで気が動転したことは生まれてこの方なかった。
これこそ身が震えたというのだろう。
少しは例のデブの気持ちが味わえたような気がした。
無事ご成約となったところで、これからは細かな部分を決定していく作業だ。
かなり大きな案件を獲得したので、いつもの私だったら、
喜びを胸に隠しながら行う作業だ。しかし、今回はそのような感情は起こらなかった。
作業監督のおじさんは契約が決まってすぐに自分の持ち場に戻っていった。
つまり、私とチンフェのふたりきりとなってしまった。
彼は当然だが平然としているのに対し、
私はなぜか緊張に苛まれていた。ああ、ガチで吐きそうだ……
「ここからは私だけで対応します」
「分かりました」
どこか気弱そうで、疲れているような口調だった。ニコ生の頃の口調とは大違いだ。
「今回は、ご契約いただきましてありがとうございます。具体的な納入日と、
お見積もりの確定をさせていただきます」