497 名前が出りゅ!出りゅよ! 2020/08/08(土) 02:52:43.67 ID:FKyZIiJJ0
「まぁ、お互いまだまだ二十代ですし、これからじゃないですかね」
「まぁ、そうですね」
ムカついたが、紛らわせておいた。ああ、危なかった。
もともとたまっていたヘイトが爆発しそうだった。
「あぁ、そういえば、あなたが過去に依頼した例の無能弁護士、
あなたから見てどう思います?」
少し間を置いて、話し始めた。
「そう思うも何も、酷いものですわ。無駄金払って悪化しましたね。
父は呆れてましたよ」
「確かに予想できます。あのデブのせいで中傷的な書き込みが増えたんでしたっけ」
「高校生だった当時は、頼り甲斐のありそうな弁護士に見えたんですがね
、よく考えてみたらかなり非常識な応対だった気が」
「今も変わってないみたいですね」
「りょ……えっと、雄太さん、最近、ちばけんまに帰ってますか?」
「いや、まったく。親と顔を合わせたのは三年前が最後だよ」
チンフェの奴め、段々タメ口になって来やがった。
何も知らない人間にされても鼻に付くのに、
こいつがチンフェだからか、特に腹が立つ。
「たまには帰って顔を見せてあげたらどうです?」
「言われなくてもやりたいがタイミングがわからないんだ」
「そんなの盆正月でいいでしょ」
さすがに両親に合わせる顔がないのだろう。実家に訪問され
、車を荒らされた事もあるからか、満孝と幸恵には嫌われているんだろう。
話し込んでいたら一時間経っていた。そろそろ会社に戻って報告をしないと
いけない時間になってきた。